こうご司法書士事務所ブログ 時効の援用は内容証明郵便ですべきか?
fc2ブログ

こうご司法書士事務所ブログ

調布市西つつじヶ丘(東京都多摩地域)の「こうご司法書士事務所」のブログです。調布市、三鷹市、武蔵野市、府中市、狛江市等の多摩地区を中心に、相続、相続登記、不動産登記、商業登記、成年後見、過払い金返還請求等の業務を行っています。

時効の援用は内容証明郵便ですべきか?

 借金を何もせずに一定期間ほっておくと、時効によって借金を払わなくてよくなる可能性があります。

 しかし、時効とはその一定期間が経過すると(満了すると)自動的に権利や義務が消えるというものではありません。
 時効完成後に、時効との権利を使いますよという意思表示をする必要があります。
 この意思表示を時効の援用といいます。

 時効の援用をして、はじめて、権利や義務が消滅するという仕組みになっているのです。

 さて、時効の援用が必要だということを前提に、時効の援用はどのようにすべきか考えてみます。

 法律上、時効の援用の方法が定められているわけではありません。
 例えば、「○○は公正証書等文書によって行わなくてはならない」というように法律の定めがあった場合、その行為は文書で行わなくてはなりません。
 一方、そのような定めがない場合、原則としてどのような方法で行ってもよいことになります。

 時効の援用も、電話等の口頭でもいいし、FAXでもいいし、普通郵便でもいいことになります。
 実際に、業者と過払い金のことで電話で話していると、「この電話で(過払い金の)時効の援用をします」と業者が言ってくることがあったりもします。

 問題は、あとあと、争いになった場合です。
 時効援用をしたかしないかで争いになった場合です。

 しかし、例えば、債務整理で業者宛に時効援用の通知を送るというような場合は、専門職が介入して行った時効の援用に対して、時効の援用がなかったということになることがどれだけあるのか疑問ですし、仮に時効の援用なんて知らない、金を返せと言ってきた場合でも、その時に改めて時効の援用をすればよいのではないかと思います。

 内容証明に費用が掛からないのであれば、内容証明で出すほうがいいと思いますが、費用が掛かることを考えると、まずは費用が安くて済む方法で行うのがいいのではないかと思います。

 ただ、争いになるのが確実な場合とか、個人間の貸し借りのような場合には内容証明郵便にて時効援用をしたほうがいいと思います。

 あくまで、債務整理で登録業者やサービサー(債権回収業者)相手に時効を援用する場合、内容証明郵便にこだわる必要はない(相手側も時効になっていることはわかっているので)とは思いますが、相手や状況によって、FAX、普通郵便、内相証明郵便等を使い分けることになるのかなと思います。


 私の場合、債務整理の依頼を受けて、登録業者やサービサー相手に時効の援用を行う場合、特段の事情がない限り、普通郵便で行うと思います。

 ただ、慎重を期して内容証明で行うという考え方もあると思いますし、専門職が登録業者に行う時効援用と一般の方が行う時効援用ではまた事情が変わってくる面もあるかもしれません。
 今回のお話は、あくまで、私が債務整理のご依頼を受けて時効援用をする場合に限定したお話になります。

 今回言いたかったのは、時効援用は内容証明で行わなくてはならないというわけではなく、他の方法でもできるということです。
スポンサーサイト



[ 2015/06/09 18:46 ] 債務整理 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

こうご司法書士事務所

Author:こうご司法書士事務所
相続・後見・登記・債務整理など、調布、三鷹、武蔵野を中心に、多摩地区、東京近郊、そして全国からのご依頼お問い合わせをお待ちしております。

事務所概要
こうご司法書士事務所
司法書士 向後弘之
東京都調布市西つつじヶ丘3-26-7
アーバンフラッツMA202
TEL042-444-7960
FAX042-444-7986
HP こうご司法書士事務所
Email gsktn@kyf.biglobe.ne.jp