こうご司法書士事務所ブログ 100万円以下の土地についての相続登記の登録免許税の免税措置
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100万円以下の土地についての相続登記の登録免許税の免税措置

 令和4年度の税制改正により、100万円以下の土地を相続登記する際の、登録免許税の免税措置が設けられました。
 実は、以前から同種の免税措置はありました。
 ただ、すべての土地に適用があるわけではなかったですし、10万円以下の土地しか対象ではなかったりして、多くの方々にとっては、あまり意味のある措置ではありませんでした。

 それが今回、この免税措置の適用対象が全国の土地に拡充され、10万円以下から100万円以下の土地に対象が拡大されたことで、少なからぬ皆さんにとって、意味のある措置になったと思います。

 そうは言っても、疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
 都心やその近郊の場合、「100万円以下の土地なんてあるのか?」、「意味があるのか?」というような疑問を感じると思います。

 確かに、都心やその近郊で、住宅が建っているような土地の中に、100万円以下の土地などないように思えます。

 しかし、実際には、都心や多摩地区でも、この免税措置の対象となる土地は、少なくありません。

 では、どのような土地が対象になりうるでしょうか?
 以下に、いくつかの事例をご紹介したいと思います。

 その前に、いくつか注意点を示しておきます。
 
 まず、対象となるのは相続登記だけです。
 また、建物は対象外です。
 従って、100万円以下の土地で、かつ相続登記の際の登録免許税が免税されるということになります。

<土地が一筆ではなく、複数の筆に分かれている場合>
 建物が建っている土地(底地)は、一筆とは限りません。
 いくつかの筆に分かれている場合もあるのです。
 そして、筆が分かれているような場合、非常に小さな土地が含まれている場合もあります。
 
 そのような土地の場合、免税措置が受けられる可能性があります。

 ここでポイントとなるのは、「100万円以下」に該当するかどうかは、土地全体の合計で判断するのではなく、筆ごとに計算されるということです。
 例えば、

A土地 2000万円
B土地  100万円

 というような場合はどうなるでしょうか?

 A土地とB土地の価額の合計は2100万円になります。

 この場合、2100万円に対して、登録免許税がかかるわけではありません。

 免税されるかは、筆ごと(土地ごと)に判断されるのです。
 従って、A土地は課税、B土地は免税となるのです。

 つまり、B土地の100万円は無視して、A土地のみの2000万を基準として、登録免許税が計算されることになります。

 この場合の登録免許税は、8万円となります。
 免税されなかった場合と比べて、登録免許税が4,000円安くなったわけです。

<私道部分を所有していたり、私道の持分を持っている場合>

 建物はが建っている土地のほか、私道を所有しているような場合があります。
 また、私道持分を所有しているような場合もあります。

 道路に面していないと建物を建築することができないし、道路がないと通行に影響が出かねないので、公道に面していないような土地を持っている場合、同時に、私道や始動持分も持っている場合があるのです。

 このような私道には、固定資産税がかかる土地と固定資産税非課税の土地があります。
 ここでポイントとなるのは、固定資産税非課税の私道であっても、登録免許税はかかるということです。

 ただ、このような私道や私道持分は、面積が広くない場合が多いし、評価額が100万円以下の場合も少なくありません。
 そのような場合、私道部分についても、免税措置の対象となります。

<土地を何人もで共有しているような場合>
 不動産は、単独で所有している場合だけではなく、何人かで共有している場合があります。
 共有の不動産の場合(不動産の共有者の一人が亡くなった場合)、相続登記は、亡くなった方(たとえばAさん)につき、持分全部移転登記を行うことになります。
 このような持分移転の相続登記については、土地の価額に持分の割合を乗じて計算した額が不動産の価額となります。

 具体的には、どのようなことでしょうか。

 例えば、1000万円の土地があったとします。
 この土地10分の1の持分を有しているAさんが亡くなった場合について考えてみます。
 
 この場合、持分の価額は、1000万円×10分の1=100万円となります。
 100万円以下なので、A持分全部移転の相続登記の登録免許税は免税となるわけです。


 この免税措置の適用期限は令和7年(2025年)3月31日までになっています。
 延長の可能性もあるので、期限が近づいたら、情報をチェックしてみるとよいと思います。
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[ 2023/04/02 18:28 ] 相続 | TB(-) | CM(0)
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