こうご司法書士事務所ブログ 司法書士は難関資格か(その2)
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司法書士は難関資格か(その2)

 東京都調布市西つつじヶ丘のこうご司法書士事務所の司法書士の向後です。
 京王線つつじヶ丘駅から徒歩2分のところで、地域密着を心がけ、営業している司法書士事務所です。

 以前、「司法書士は難関資格か」という文章を書きましたが、今回はその第2弾です。

 そもそも、なぜこのような内容の文章を書こうと思ったかというと、理由は二つあります。
 一つは、ある人が私に、「司法書士試験は司法試験より難しい」などという私からすれば非常にとんちんかんなことを言ってきたこと、もうひとつは、司法書士試験が現実以上に難関視され、それを理由に目指すのを避けてしまう人がいたらとても残念だと思ったからです。

 私は、司法書士試験は、難関資格ではあるが、誰にでも目指せるものであり、また、誰でも合格可能なものであると思っています。

 ある意味当たり前の話ですが、司法書士試験が司法試験よりも難しいというようなことはありません。
 実際には、司法書士試験のほうが遙かに簡単です。

 実は、この点については、ほとんど論じる必要がありません。
 なぜなら、もし、司法書士試験のほうが司法試験よりも簡単だとしたら、司法書士試験を受ける意味はほとんどないからです。
 
 司法試験に受かり、弁護士登録すれば、その弁護士は、司法書士業務の全てを行なうことができます。
 
 ここでもし、司法試験よりも司法書士試験の方が難しいとしたら、なぜ、司法書士試験を受験するのでしょうか?
 より簡単な司法試験に受かれば、司法書士業務の全てを行なうことができ、その上、司法書士ではできない業務をオコヌコトができるのに、わざわざ司法書士試験を受ける必要はないのではないでしょうか。

 これが一番多いと思うのですが、司法書士試験が難関であることをいわば比喩的に「司法試験よりも難しい」と表現しているように思うのです。
 誰もが、司法書士試験が司法試験よりも難しいなどとは思っていない事を前提に、司法書士試験の難しさを、比喩的に、「司法試験よりも難しい」と表現しているのではないでしょうか。
 このことに限らず、そうした比喩的な表現を真に受けてしまう方が一定程度いるというのが、昨今の現状だと思います。

 見かけの合格率の低さに惑わされているというのもありそうです。
 司法書士試験の合格率は、だいたい、4%くらいです。

 しかし、司法試験とは母集団が違います。
 司法試験は、そもそも成績上位層が受ける試験で、しかも、受けるための条件(予備試験であったりロースクールを修了すること)があります。
 一方の、司法書士試験は、誰でもうけられます(これがこの試験の魅力です!)

 また、司法書士試験には、明らかに受からない受験生も数多く存在します。

 司法書士試験は、ある程度の実力があり、かつ、本気で合格を目指している人を母集団とした合格率は、見かけほど高くないと思います。

 勿論、司法試験の方が司法書士試験よりも合格するために、より多くのお金が掛かるでしょう。
 しかし、お金がないから司法試験よりも難しい司法書士試験を受けるなどという人がいるのでしょうか??

 また、世の中の仕組みとして、より広範な業務が行える資格試験より、その一部の業務しかできない資格の保ほうが難関であるなどということはあり得るのでしょうか?

 こうしたことを考えれば、司法書士試験よりも司法書士試験の方が難しいなどということはあり得ないはずです。

 にもかかわらず、司法書士試験が難関であるという人がいるのには、いくつかの理由があるように思います。

 あるいは、司法試験脱落組が司法書士試験に受からない例が少なくないという問題もありそうです。
 司法試験脱落組にとっては、司法書士試験は与しがたく、行政書士に流れるという傾向があります。

 これはなぜかというと、司法試験が、法的思考能力を問う問題であるのに対し、司法書士試験が、単純な知識や事務処理能力を問う試験であるからだと思います。
 司法書士試験は条文の知識を問うものが多いし、理屈では説明しがたい登記先例を覚える必要があるし、何より、登記申請書を作成するという記述問題があります。
 ここは、司法書士試験の特徴を端的に示す部分だと思います。
 司法試験には、提示された事実関係をもとに、要件事実に当てはめて訴状を作成せよなどという問題は出題されないし、相続放棄申述における添付書類の内容を問う問題も出ません。
 司法書士試験は、申請書を作成しなくてはならないし、添付書類も覚える必要があるわけです。

 両試験は、明らかに試験の質が違うのです。

 また、不動産登記法や商業登記法など新しく覚える分野もあるし、重なる試験科目でも、司法書士試験では、深くはないが広い範囲の知識の習得が求められます。

 司法試験を脱落した人が司法書士試験に受かりづらいのは、試験の違いに対応できなかったり、ただでさえ勉強に疲れているのに、新科目も含め、一定程度の暗記量を要する勉強をしなくてはならないこと等の理由があるように思います。

 ただ、真面目にきちんと勉強すれば、受からないはずはないと思います。

 司法試験脱落組以外の多くの方にとっても、司法書士試験は、きちんと勉強さえすれば、ほぼ確実に受かる試験だと思います。
 
 とはいえ、多くの方々にとっては、「きちんと勉強すれば」当部分をクリアするのは結構難しいと思います。

 人それぞれ、勉強をはじめる段階での能力や知識に差があるので、一概には言えませんが、私の感覚だと、1日に2~3時間(土日は+2~3時間)、2~3年間勉強できれば、合格水準に達するのではないかと思います。
 ただ、この試験は、合格者に比して、合格水準到達者の数が多く、合格水準に達しても、受からない可能性があることに注意が必要です。
 合格水準に達したあと、すぐに受かればよいですが、すぐに受からない場合、あと1年、もしくは2年、合格水準を維持する勉強を続ける必要があります。

 言うのは簡単ですが、受からない多くの方は、こうしたことができていないのではないでしょうか。
 もしくは、勉強時間は確保していても、集中していないとか。

 逆に言えば、もし多くの人が、勉強量が足りていないとするならば、勉強量が確保できれば、かなりの確率で合格にたどり着けるのではないでしょうか。
 そうした意味で、この試験は、努力勝負だと思うのです。

 私自身もそうだし、同業者を見てもそうですが、人並み外れて頭がいい人はいないように思います。
 高学歴でないと受からないなどということもないです。

 多くの方にとって、努力次第で何とかなる試験だと思うので、より多くの人に司法書士を目指して欲しいなと思うのです。
 
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[ 2022/10/24 10:13 ] 司法書士を目指す皆さんへ | TB(-) | CM(0)
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