こうご司法書士事務所ブログ 成年後見監督人が就くのは嫌ですか?(その①)
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成年後見監督人が就くのは嫌ですか?(その①)

 調布市深大寺北町のこうご司法書士事務所の司法書士の向後です。
 こうご司法書士事務所では、相続手続全般、成年後見等の業務を中心に、地域密着で司法書士業務を行っています。

 こうご事務所のブログでは、「成年後見制度について考える」というカテゴリを作り、成年後見制度について、司法書士の向後が思うところや考えを書き記しています。成年後見制度が大きく変わろうとしている今、成年後見に関わる専門職として、現場から考えた声を発信すべきではないかと考えたからです。

 今回は、成年後見等(保佐や補助含む)の監督人について考えていきたいと思います。
 なお、私が本当に書きたいことは、「その②」に書きますので、本稿は読み飛ばしていただいて結構です。
 今回はの内容は、本当に書きたいことの前提として、監督人とは何かということなのですが、これがわからないと、その②に書く内容はいまいちピンとこないのではないかと思い、前提的内容の「その①」を書くことにしました。

 主に親族が後見人になる場合、現預金といった流動資産の額が一定以上であると、専門職(主に弁護士か司法書士)が監督人に就くことがあります。
 あるいは、主に親族後見人について、定期報告等に疑問点等がある場合、調査人の調査を経たうえで、監督人が付されるような場合もあります。

 さらには、専門職後見人であっても、親族後見人よりは少ないですが、監督人が付されるケースもあります。

 また、成年後見の世界で専門職という場合、弁護士、司法書士、社会福祉士であり、家庭裁判所の名簿に登載された者のことをいうので、親族以外の第三者であっても、これらの三職以外の人たちは、親族と同様の基準で監督人が付される扱いのようです。

 さて、このように、特に親族が後見人になる場合、監督人が付されることが多いのですが、できれば監督人はいらないというのが親族後見人の方々の偽らざる気持ちなのではないかと思います。
 その理由の一つは、監督人の監督がわずらわしいことかもしれませんが、最大の理由は、監督人に支払う報酬があるからだと思います。

 監督人は、自分で何かをするのではなく、後見人の業務を監督する立場ですし、被後見人に何かが必要な場合でも、監督人自らが行動するのではなく、後見人に行動を促す立場になります。
 一見すると、何もしていないようにも見えます。

 また、事案によっては、後見人ですらあまりすることがないようなケースもあり、そのような場合、監督人にはなおさらすることはありません。

 にもかかわらず、監督人には、月に1万円から2万円程度の報酬が支払われることになります。
 後見人が監督人に対し、「何もしないのに報酬ばかり発生する」と考えてしまうのも、やむを得ざる面があるように思います。

 しかし、監督人の報酬は、行った職務に対して支払われる側面もありますが、同時に、監督人としての責任に対して支払われるという側面もあるように思います。
 監督人は、後見人等の監督につき善管注意義務を負っており、後見人の業務により被後見人が損害を負った場合、その損害を賠償しなくてはならない立場にある者になります。
 それゆえ、一見何もしないように見えても、一定程度の報酬が発生するのはやむを得ないと思うのです。

 それに、確かに、ごく一部の監督人は、文字通り何もしない人もいるかもしれませんが、多くの監督人は、3か月から半年に一回程度、後見人と面会し、通帳の原本を確認したうえで、コピーを取り、現金出納帳や領収書の確認を行っています。
 また、通常、家庭裁判所と相談するような事柄についても、監督人がいる場合、監督人に相談して業務を行うことになります。

 確かに、後見人になる場合に比べれば、監督人のほうが仕事量が少ないのは事実だと思います。
 しかし、それなりのことは行っており、高度の責任がある以上、現在の刊おt九人報酬は妥当なものなのではないかと思っています。

 勿論、監督人の報酬について批判がありうることは、専門職として認識しておく必要があるとは思います。


 さて、そうした現状を踏まえ、そうはいっても、監督人が就くのは本当に嫌ですか?というのが次回のお話です。
 監督人に、ろくに仕事もしていないのに報酬を支払わなくてはならない奴とか、監督人のせいでやりたいようにできないとか、そうした不満がありうるとしても、親族後見人にとって、監督人は、本当に、望まれえない存在なのかと思うのです。

 後見人として、一人で業務を行うのは、不安もあります。
 家庭裁判所とやり取りをしたり、定期報告や連絡票を提出したりするのも、どうしたらよいか、なかなか勝手がわからないように思います。

 そのようなとき、監督人を大いに利用してほしいのです。
 困ったときの相談相手として。

 次回は、「相談相手としての監督人」という観点から、親族後見人にとっての監督人の必要性を考えていけたらと思います。



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[ 2019/08/06 17:31 ] 成年後見制度について考える | TB(-) | CM(0)
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