こうご司法書士事務所ブログ 数次相続 お父さんが亡くなったが、おじいさん名義の土地があった場合
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数次相続 お父さんが亡くなったが、おじいさん名義の土地があった場合

 相続が発生しても、相続登記をしないでそのままにしておくということは比較的よくおこなわれているかと思います。
 相続による所有権移転登記は義務ではないので、何か月以内に登記をしなくてはならないということもありませんし、50年100年登記を放置しても法に触れるということはないからです。

 相続による所有権移転登記をするには登録免許税がかかりますし、ご自身で登記手続きを行わない場合、志保書士への報酬も発生します。
 また、遺産分割協議がまとまらず、登記ができないということもあるかと思います。

 そうやって、相続による所有権移転登記をしないでいるうちに、相続人が亡くなってしまうこおtもままあることです。

 今回は、そのように、相続登記をしないでいるうちに、相続人が亡くなってしまい、さらに新たな相続が発生した場合の相続登記についてです。
 二世代(数世代)にまたがる相続ということになります。
 法律用語ではない気がするのですが、こういった場合を数次相続とか数次の相続と読んだりするので、ここでも数次相続という用語を使うことにします。

 数次相続の場合、問題となるのは一回の登記で済むかということです。
 最初の相続と次の相続を別々に申請(二連件で申請)できるのは当たり前です。
 ただ、そうすると、最初の申請と二回目の申請でそれぞれ登録免許税がかかってしまいます。
 もし一件の登記で済めば、一回分の登録免許税が節約できることになります。
 相続登記が一件の申請で済むかどうかは、登録免許税が結果的に半分になるという意味で実益があることになります。

 結論から言うと、中間の相続が単独相続の場合は一件の登記で済みますが、中間の相続が複数人で行われていた場合、最初の相続と次の相続は別件で登記しなくてはならないことになります。

 なお、一件で済む場合でも、別件で登記する必要がある場合でも、遺産分割協議の当事者(ハンコをもらう必要がある人の範囲)は同じになります。


 おじいさんがA、お父さんがB、お子さんが二人でC,Dとします。
 亡くなったおじいさん名義の土地があり、おとうさんが亡くなった機会に、これをC名義にしたい場合です。

 この場合、中間の相続が単独相続(中間の相続人が一人しかいない)ので、一件で相続による所有権移転登記ができるケースになります。

登記の目的     所有権移転
原因          平成10年10月10日B相続、平成25年5月5日相続
相続人(被相続人A)   C

 このようになります。

 なお、中間の相続が単独であるという意味ですが、上の例のように、物理的に中間の相続人が一人しかいないという場合だけではなく、結果として中間の相続人が単独になった場合も含まれます。
 具体的には相続放棄や遺産分割協議の結果、中間の相続人が単独になった場合も一件の登記で相続登記をすることができます。

 おじいさんがA、お父さんがB、お子さんが二人でC,D、さらに生存しているおじさんがEとします。
 亡くなったおじいさん名義の土地があり、おとうさんが亡くなった機会に、遺産分割協議のうえ、これをC名義にしたい場合です。

 この場合、物理的には中間の相続人は単独ではありません(BとEが中間の相続人)。
 しかし、おじさんのEも含めた遺産分割協議でCが単独で相続することに合意すれば、中間の相続人は結果としてBだけになるので、一件で数次相続の登記ができる例と同じように登記できることになります。

 一方、遺産分割協議の結果、CとEが二分の一ずつ相続することになった場合は、中間の相続人は二人となり、中間の相続が単独ではなくなるので、一件の相続登記だけでは登記できないことになります。

この場合、
登記の目的       所有権移転
原因            平成10年10月10日相続
相続人(被相続人)   持分二分の一  B
                  二分の一  E

登記の目的       B持分全部移転
原因            平成25年5月5日相続
相続人(被相続人)   持分二分の一  C

 という二連件の登記を入れることになります。
 

 なお、数次相続と混同しやすいものとして、代襲相続がありますが、数次相続と代襲相続では相続人の範囲等が変わってしまうので、注意が必要です。
 数次相続はおじいさん→お父さんの順番で亡くなった場合ですが、お父さん→おじいさんの順番で亡くなった場合には代襲相続の問題となります。

 どうしても、生まれたのが早い順に亡くなっていくという思い込みがありますが、そうでないケースも少なくなく、亡くなる順番で相続人の範囲が変わってきたりするので、注意が必要です。
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[ 2015/07/08 08:14 ] 相続 | TB(-) | CM(0)
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