こうご司法書士事務所ブログ 2019年06月
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こうご司法書士事務所ブログ

調布市西つつじヶ丘(東京都多摩地域)の「こうご司法書士事務所」のブログです。調布市、三鷹市、武蔵野市、府中市、狛江市等の多摩地区を中心に、相続、相続登記、不動産登記、商業登記、成年後見、過払い金返還請求等の業務を行っています。

成年後見制度について考える

 東京都の三多摩地区、調布市深大寺北町のこうご司法書士事務所です。
 東京都の多摩地域を中心に、相続手続全般、成年後見等の業務を中心に、地域密着で司法書士業務を行っています。


 現在、成年後見制度が大きく変わろうとしています。
 成年後見制度の利用促進をはかろうという国の方針の下、様々な改革がなされようとしています。

 そのこと自体、どれくらい国民に知られているのか、周知されているのか気になるところですが、後見制度や相続については、全国紙の一面や週刊誌でも取り上げられるような状況となり、少しずつ関心がが高まりつつあるのではないかと思います。

 私は、司法書士として、職業として(業務の一環として)成年後見業務を行っています。
 成年後見人として活動する中で、疑問点や改善点が生じてきているのは事実です。
 一方で、国が目指すような形での成年後見制度の利用促進が望ましいのかについても、疑問を感じることがしばしばあります。

 そうした中で、成年後見人(保佐人等含む)として実際に現場で活動している人間として、成年後見人制度についての考えを発信する必要があるのではないかと考えるようになりました。
 このブログを通じて、私個人の、考えや意見を書いていけたらと思っています。


 なお、私のおおよその考え方は次の通りです。

・法定後見は他の代替しうる同種の制度では対応できないようなときの最後の手段的な利用をすべきではないか(現状ではそのような運用は難しいだろうが、「他の同種の制度」を創設または拡充することを条件として)。

・施設入所等の際、後見制度の利用を求められることがあるが、そもそも、親族がいないような場合でも、後見人がいなくても施設入所ができるようになれば、後見制度を利用しなくてもよいのではないか。

・社会福祉協議会の地権等を強化、活用することで、成年後見制度の利用をしなくてもよくなる場合があるのではないか。

・不動産の売却、遺産分割協議などに伴って、法定後見制度の利用が必要になるケースがあるが、不動産の売却、遺産分割協議を行うだけの、ワンポイント後見人的な制度は作れないか(現在の法定後見制度は、いったん後見が開始すると、売却や協議が終了しても、生涯後見人が就き続けるのが原則である)。

・利用促進は、他の代替しうる同種の制度や財産管理契約、任意後見、民事信託(家族信託)など、「広義の後見制度」の促進であるべきで、法定後見の促進であるべきではない。

・法定後見が「他の代替しうる同種の制度では対応できないようなときの最後の手段」となることを前提に、後見人には、親族ではなく、専門職が就任することを原則とする(逆に言うなら、後見人になれるような親族がいるような場合、そもそも後見制度を利用しなくても困らないような体制を整える)


 箇条書きにしてみると、説明なしには誤解を生むような事柄もあるのですが、以上のような後見制度に関する私の考えを、時間をかけてゆっくりと、文章にしていけたらと考えています。

 
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[ 2019/06/10 16:50 ] 成年後見制度について考える | TB(-) | CM(0)

金融機関が後見に慣れているかの判断材料

 東京都調布市深大寺北町のこうご司法書士事務所のブログです。
 こうご司法書士事務所では、東京都の多摩地域を中心に、相続手続全般、成年後見等の業務を中心に、地域密着で司法書士業務を行っています。

 今後は、広い意味での「後見」に力を入れていきたいと考えています。


 私は、後見人として、延件数で20件弱、現在進行形でも12件(監督人含む)活動してきています。
 後見人になると、銀行で後見の届出を行うことが通常なのですが、びっくりするくらい時間がかかる手続きになっています。
 だいたい、1時間から2時間かかるのですが、銀行によって、意外と早く終わるところと、泣けてくるくらい時間がかかるところがあります。

 また、私のようにほとんどの案件が調布市や狛江市の方々についての後見人であるような場合、銀行の窓口の方の顔と名前が一致してきたりもします。
 
 さて、銀行で後見人の登録をする場合、調布太郎さんが成年被後見人で深大寺学さんが成年後見人とすると、

調布太郎 成年後見人 深大寺学

 というような署名を何ヶ所にもすることになります。

 後見の登録以後は、口座名義人の氏名自体が「調布太郎 成年後見人 深大寺学」と変わる銀行と、深大寺学さんが後見人として登録されるものの口座名義人氏名はあくまで調布太郎さんのままの場合があります。

 ただ、どちらの場合でも、後見人が預金を引き出すような場合は、「調布太郎 成年後見人 深大寺学」と署名し、後見人が登録した印鑑を押すのが通常です。


 ここで、ようやく本題になりますが、そうして窓口で手続きをして、引き出しを待っていると、「調布さん」と呼ばれる場合と、「深大寺さん」と呼び掛けられる場合と二パターンあります。

 深大寺さんは、調布さんと呼び掛けられて、自分のことだとわかるでしょうか??
 後見人を一件しかやっていないとかならともかく、10件程度やっており、被後見人の名前を呼ばれたとしても、なかなか自分が呼ばれているとは思えないのではないでしょうか。

 今回の例は、深大寺さんとか調布さんとか特殊な名前にしてしまったので分かりづらかったかもしれませんが、鈴木さんとか山田さんとか、よくある名前を呼ばれたような場合、自分のことと認識するのは結構難しいと思います。

 私の経験上、窓口の人が慣れていたり、成年後見のことを一定程度理解している場合、ほぼ100%、被後見人の名字ではなく、後見人の名字を呼ばれます。

 ここは意外と重要で、同じ手続きでも、慣れている人と慣れていない人で手続きの時間が5,6倍は変わってきてしまうのが成年後見です。
 できるはずのことをできないと言われてしまうことがあるのが成年後見です。

 比較的よくあることとして、後見人の印鑑を押印して引き出しをしようとすると、印鑑が違うと言われることがあります。
 特に、保佐人の場合でよくあるように思います。
 このようなことがないように、窓口の人が分かっていなさそうな場合、先回りして、自分が保佐人であり、保佐人の印鑑を押したということを前もって説明したりします。

 そうした、「窓口の人が後見制度をよくわかっていない」ということの判断材料の一つとして、後見人の名前を呼んでくれるのか、被後見人の名前を呼ばれるのかということは、意外と役立つ観点だったりするのです。

[ 2019/06/03 16:08 ] 後見 | TB(-) | CM(0)
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