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こうご司法書士事務所ブログ

調布市西つつじヶ丘(東京都多摩地域)の「こうご司法書士事務所」のブログです。調布市、三鷹市、武蔵野市、府中市、狛江市等の多摩地区を中心に、相続、相続登記、不動産登記、商業登記、成年後見、過払い金返還請求等の業務を行っています。

今後の債務整理(その1) 過払い金返還請求中心の債務整理からの脱却

債務整理は下火になると言われつつ、まだまだ債務整理の勢いは衰えを見せません。

 キー局でのTVCMを朝からよく見かけますし、ラジオCM、ネット広告、折り込み広告、ポスティング広告などもよく見かけます(私は、大量広告を否定する立場ではありません。倫理に反しない限り、広告宣伝も自由だと思います)。
 複数の業者の人から、過払いの案件は増えているという話を聞いたこともあります。

 一部事務所への寡占化は進んでいると思われますが、過払いを中心とした債務整理はまだまだ下火になる気配はなさそうです。

 しかし、過払い金返還を中心とした債務整理の時代はいずれ終わるはずです。
 グレーゾーン金利が廃止され、現在の制度を前提とするなら、過払い金は今後発生しないはずです。
 また、過払い金返還請求(不当利得返還請求)の時効は10年なので、過去の過払い金を取り戻すことにも限界はあります。
 時効の完成は最後の取引から10年とされているので、グレーゾーン金利廃止から10年経過した以降もすべての過払い金請求ができなくなるわけではないですし、過払い金を不法行為による損害賠償請求と構成したりするような新たな法律構成で過払い金返還を求めること余地が全くないわけではないように、不当利得返還請求とは別のやり方で過払い金返還請求ができるようになるかもしれないですが、グレーゾーン金利廃止以降に結ばれた契約からは過払い金は発生しないので、過払い金返還請求の件数自体はいずれ、どんどん減っていくはずです。  

 現在は、その残った過払い金を求めて、最後の争奪戦が繰り広げられているという状態かなと思います。

 さて、それはともかく、過払い金返還請求は債務整理事務所にとってドル箱であることは事実だと思います。
 そうでなければ、かなりのお金がかかるであろうはずのTVCMを大量に流すということはできないし、しないはずです。

 その過払い金返還請求の事案がなくなったら(少なくなったら)債務整理はどうなるのでしょうか?

 現在のような大量広告型の債務整理はおそらくなくなるでしょう。
 破産や再生でネット広告を展開している事務所はありますが、破産や再生で、現在のような大量広告を維持するのは厳しいのではないかと思います。

 実際、少しずつ、変化が見られていると私は考えています。
 それを示す例として、債務整理の着手金(着手金と同視できるものも含む)を引き上げている事務所が散見されることがあります。

 今までは債務整理の着手金は低く抑えられる傾向にありました。
 また、完済後の過払い請求は着手金なし、完全成功報酬のみというところがほとんどだったと思います。
 とにかく初期費用を抑えて、依頼者を集める、依頼者を集めさえすれば、一定程度の過払い金返還事案受任が期待できる、言い方は悪いですが、任意整理で損した分は過払い金返還請求で元を取るという趣旨だったのかなと思います。

 それが、債務整理自体の着手金を引き上げたり、完済後の過払い金請求事案でも着手金を受け取る事務所が出てきたのです。

 このことは、次のようなことを意味しているのではないかと思います。
 今までの報酬体系でやっていくのが厳しくなった
 過払い金頼りからの脱却を図っている
 特に大手の場合、知名度や実績から着手金を引き上げても顧客は逃げない

 過払い金返還請求がなくなったとしても、債務整理はなくならないと思います。
 借金(お金を借りる)ということがこの世からなくならない限り、借金が返せなくなったり、返済に悩んだりということはなくならないからです。

 ただ、今までのような過払い金返還請求を前提とするような形の債務整理はなくなるはずです。
 過払い金返還請求が下火になってからも、今までと同じように債務整理を続けていくには、着手金をあげる(任意整理から受ける報酬をあげる)という方向になるのかなと思います。

 このように、少しずつ、過払い金返還請求中心の債務整理から、任意整理、破産、民事再生を中心とする債務整理へとシフトが進んでいるのが現状だと私は思っています。
 そして、任意整理を中心とし、それが無理な時は破産や再生を選ぶというのが、債務整理の本来の姿であり、過払い金返還請求中心の債務整理から任意整理中心の債務整理に移行するのは、債務整理本来の姿への回帰ではないかと思います。

 そうなると大手の債務整理事務所はもたないのではないかという声も聞かれますが、私は必ずしもそうではないと思います。
 今までに上げた収益と、何よりもたくさんの顧客という財産が大手の事務所にはあります。 
 これまでの収益と知名度、顧客からの口コミを活かしつつ、過払い金返還請求中心の債務整理からの脱却と債務整理以外の分野への進出(多角化)を図っていけば、大手の債務整理事務所がなくなることはないと思います。

 わたしのような小さな事務所は、総合病院に対する町医者的な感じで生き残っていけたらなと考えています。
 まさに、「街の法律家」という感じで。
 そのためには、色々な知識を取り入れ、勉強し、登記、相続、後見、債務整理、それ以外のあらゆる知識を体得していく必要があると思っています。
      
[ 2015/06/02 10:43 ] 債務整理 | TB(-) | CM(0)

家族に内緒で債務整理をすることはできるか

 債務整理の相談を受けていると、家族に内緒で手続きを進めたいという方が少なからずいらっしゃいます。

 債務整理を家族に内緒ですることはできるでしょうか?

 結論から言うと、私の個人的な考えも含まれますが、

過払い金返還請求、任意整理等なら家族に内緒でもできる場合があるが、破産や民事再生を内緒で行うのは難しい。
内緒でできる場合であっても、できるなら、家族に話したほうがいい。

 ということだと思います。

 破産や民事再生の場合、同居の家族についての書類が手続き上必須になる場合があります。
 官報にも掲載されます(官報を見る人はあまりいないでしょうが)。
 また、家族が保証人になっている場合、自分が免責を受けたとしても、保証債務はそのまま残るので、保証人に相談なしに破産や再生をすべきではありません。
 破産や民事再生の場合、家族に話して、家族と一緒に解決するのがいいと、私は思っています。

 完済後の過払い金返還請求では、信用情報に載ることもありませんし、家族に内緒で手続を進めることは可能ですし、特に問題はないかと思います。
 ただ、一部業者は、過払い請求をした方に対し、調停を申し立てたり、債務不存在確認訴訟を提起したりする場合があります。
 そのような場合裁判所から自宅に郵便が届いてしまいます。

 その他、業者側が新しいテクニックを編み出す可能性もあり得るので、完済後の過払い請求でも、家族に分かってしまう可能性は完全には否定できません。

 残高がある状態での過払い請求や任意整理の場合、家族に内緒で手続きおすすめることは可能です。
 ただ、信用情報に載ってしまい、新たな借り入れやクレジットカード作成ができなくなる、ローンが組めなくなるなどの状況に陥るので、何らかの形で家族に分かってしまう可能性があります。
 
 破産や再生の場合もそうですが、任意整理の場合、家族や親族に話すことで、家族や親族からの援助を受けて解決できるというような場合もあります。
 家族や親族の援助は債務整理にとって大切な要素であると思いますし、家族が協力することで家族のきずなが深まるのではないかと思います。

 勿論、家族に話すことを強制することはできないので、手続や状況によっては家族に話すことをお勧めはしますが、家族に内緒であるならば、それに最大限配慮したうえで、手続を進めていきます。

 ただし、状況によっては家族に内緒で手続を進めるべきでないケースもあるかと思います。
 そのような場合、受任せず、ご依頼をお断りする場合もあるので、ご了承いただければと思います。
[ 2015/06/01 16:50 ] 債務整理 | TB(-) | CM(0)

借金の悩みは一人で解決できるか

よく、借金地獄という言葉を聞きます。
一つや二つの業者から借りているならまだしも、何社からも借りてしまうと、文字通り地獄で、しかもアリ地獄のようになかなか抜け出せないものになっています。

ここで、アリ地獄にはまってしまった蟻の姿を想像してみてください。
アリ地獄の巣は砂漠の中のくぼみのように、這い出ようとしても砂に足をとられ、前に進むことができません。それどころか、どんどん後ろに、つまり、アリ地獄が待ち構えている、くぼみのそこに落ちていくことになります。

アリ地獄にはまってしまったアリは、もはやそこから這い出ることはできず、アリ地獄に食われることを待つしかない、どうしようもないように思えます。

ですが、本当にそうでしょうか?

蟻とアリ地獄の巣だけ見ていると、確かにそのように見えるかもしれません。
しかし、もう少し離れた場所からその状況を見てみるとどうでしょうか?

確かに、アリ地獄の巣があり、そこにアリがはまっています。巣の底には、アリ地獄が牙を剥いて待ち構えています。
でも、その横には、その様子を見ている人間もいます。

ということは...

確かに、ここからアリが自分一人の力で抜け出すのは不可能でしょう。
しかし、横にいる人間が、アリを指でつまんで巣の外に出してあげたらどうでしょうか?

いとも簡単に、地獄から抜け出すはずです。

同じことが、借金地獄にも言えるのではないでしょうか?
一人では解決できないことも、他の人の力を借りることで、解決に近づく可能性があるのではないでしょうか?

勿論、借金の場合、アリの例とは違って、そう簡単に抜け出せない場合もあります。
でも、少なくとも、抜け出しやすくなることは間違いないのではないでしょうか?

実はわたしも、借金問題ではないですが、アリ地獄にはまってしまい、抜け出せない悩みを抱えていたことがありました。
夜寝付けないことも少なくないですし、何をしているときも、常にその悩みが頭から離れません。心が休まることがありませんでした。

でも、人に話すことで、だいぶ楽になることができました。
一人で悩みを抱え込んでいる状態から逃れられただけでもだいぶ楽になりました。

一人で悩んでいる方がいたら、まずは誰かに相談してみてはいかがでしょう?
相談相手は、司法書士や弁護士でもいいですし、親兄弟、親戚でもいいと思います。

地獄の底に落ちてしまう前に誰かに相談する、それだけでも、状況はだいぶ変わるはずです。

補足
地獄の底に落ちる前に、と書きましたが、地獄の底に落ちてしまってからでも、まだ解決方法があります。
それが自然界と人間社会の大きな違いだと思います。

早ければ早いほど解決しやすいのは事実ですが、遅すぎても何らかの解決方法はあると思うので、諦める前に、やはり誰かに相談するのがよいと思います。
[ 2015/05/20 19:05 ] 債務整理 | TB(-) | CM(0)

任意整理の隠れた?メリット

 借金問題で悩んではいるが、債務整理(任意整理)を依頼して、何のメリットがあるんだ?とお考えの方もいらっしゃるかと思います。

 グレーゾーン金利が存在した時代からの借入なら、制限利息に引き直した結果、債務が減ったり、過払い金が出たり、ということが考えられるので、充分メリットがあると思う方が多いと思います。

 一方、グレーゾーン金利が廃止されたあとからのの借入の場合はどうでしょうか?
 引き直し計算をしても総債務額が減ることは基本的にありません。
 また、交渉による債務総額の減額も厳しいといわざるを得ません。

 では、こういう場合、任意整理をするメリットはないのでしょうか?

 私は必ずしもそうは思いません。

 まず、債務の総額が減らなかったとしても、月々の支払額は充分減らすことができます。
 目安ですが、60回払いくらいまでは業者も認めてくれることが多いですし、場合によっては、それ以上の回数での分割も不可能ではありません。
 業者にもよりますが、支払い回数について柔軟に考えてくれる業者も少なくないのではないでしょうか。

 もうひとつ、将来利息のカットがあります。

 必ず将来の利息がカットできるとお約束できるわけではないですが、将来の利息がカットされれば、現在の元利合計のみを返せばよくなります。
 月々返済してもなかなか元本が減らない、利息を返しているだけだ、という状況から開放されることになります。
 将来利息のカットが実現すれば、返済すれば返済するだけ、元本自体が減っていくことになります。

 全額返済し終わるまでに支払う利息の合計額はかなりの額になるはずです。
 その分を払わなくてよくなるとするなら、見た目上債務の総額が減っていなかったとしても、将来払うはずだった利息も含めた総支払額で考えると、実際にはかなりの額の債務が減っていることになるのです。

 この、将来利息のカットは、任意整理の最大のメリットだといってもいいと私は考えています。

 なお、将来利息は必ずカットされるわけではありません。
 というのも、法律上、将来利息をカットしなくてはならないことにはなっていないからです。
 
 なので、将来利息が必ずカットできるとはいえません。
 また、以前将来利息のカットに応じていた業者が、近年、将来利息のカットに応じなくなってきているという傾向もあるようです。

 しかし、業者との和解交渉では、将来利息のカットは必ず要求はします。
 司法書士による任意整理の統一基準でも、「和解案の提示にあたっては、それまでの遅延損害金、並びに将来利息は付けないこと」という方針が明記されています。
 
 また、仮に将来利息のカットが認められない場合でも、将来利息の軽減は認められることが多いはずです。
 たとえば、約定利息が18%のところ、5%にするとか、そういうことです。

 このように、仮に、引き直し計算の結果債務総額が減らなかったとしても、メリットがあると思うので、借金でお悩みの方は、任意整理を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?

 こうご司法書士事務所は、1社のみの債務整理(任意整理)でもお引き受けいたします。

[ 2015/04/24 14:54 ] 債務整理 | TB(-) | CM(0)
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