こうご司法書士事務所ブログ
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調布市西つつじヶ丘(東京都多摩地域)の「こうご司法書士事務所」のブログです。調布市、三鷹市、武蔵野市、府中市、狛江市等の多摩地区を中心に、相続、相続登記、不動産登記、商業登記、成年後見、過払い金返還請求等の業務を行っています。

相続人申告登記

 相続登記の義務化に伴って、「相続人申告登記」という新たな登記が新設されます。
 相続人申告登記と呼ばれるのは、不動産登記法の新76条の3のことです。

第76条の3(相続人である旨の申出等)
前条第1項の規定により所有権の移転の登記を申請する義務を負う者は、法務省令で定めるところにより、登記官に対し、所有権の登記名義人について相続が開始した旨及び自らが当該所有権の登記名義人の相続人である旨を申し出ることができる。
2 前条第一項に規定する期間内に前項の規定による申出をした者は、同条第1項に規定する所有権の取得(当該申出の前にされた遺産の分割によるものを除く。)に係る所有権の移転の登記を申請する義務を履行したものとみなす。
3項以下略

 法務局のパンフレットによると、「相続人が申請義務を簡易に履行することができるようにする観点から、新たな登記を設ける」と書いてあります。
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[ 2023/04/03 08:42 ] 相続 | TB(-) | CM(0)

100万円以下の土地についての相続登記の登録免許税の免税措置

 令和4年度の税制改正により、100万円以下の土地を相続登記する際の、登録免許税の免税措置が設けられました。
 実は、以前から同種の免税措置はありました。
 ただ、すべての土地に適用があるわけではなかったですし、10万円以下の土地しか対象ではなかったりして、多くの方々にとっては、あまり意味のある措置ではありませんでした。

 それが今回、この免税措置の適用対象が全国の土地に拡充され、10万円以下から100万円以下の土地に対象が拡大されたことで、少なからぬ皆さんにとって、意味のある措置になったと思います。

 そうは言っても、疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
 都心やその近郊の場合、「100万円以下の土地なんてあるのか?」、「意味があるのか?」というような疑問を感じると思います。

 確かに、都心やその近郊で、住宅が建っているような土地の中に、100万円以下の土地などないように思えます。

 しかし、実際には、都心や多摩地区でも、この免税措置の対象となる土地は、少なくありません。

 では、どのような土地が対象になりうるでしょうか?
 以下に、いくつかの事例をご紹介したいと思います。
[ 2023/04/02 18:28 ] 相続 | TB(-) | CM(0)

成年後見とマイナンバーカード

 東京都調布市西つつじヶ丘のこうご司法書士事務所です。
 東京都調布市にて、相続・後見等の業務を行っています。

 現在、ニュース等で、マイナンバーカード(個人番号カード)の促進が図られていることが報じられています。
 いずれ、「促進」を超えて、マイナンバーカードの作成が事実上義務化されるものと思われますが、後見制度から見たとき、マイナンバーカードの義務化は、いくつもの問題を抱えていると思います。

 その一つが、

マイナンバーカードの取得が事実上義務化されるであろう状況なのに、マイナンバーカードの取得が非常に困難な方がいる

 という現実です。

 今回は、私が、実際に被保佐人のマイナンバーカードを取得した経験について語ることで、義務化をするなら、もう少し簡単にマイナンバーカードが取得できるようにすべきではないかという問題提起をしたいと思います。
[ 2023/04/01 12:11 ] 後見 | TB(-) | CM(0)

司法書士は難関資格か(その2)

 東京都調布市西つつじヶ丘のこうご司法書士事務所の司法書士の向後です。
 京王線つつじヶ丘駅から徒歩2分のところで、地域密着を心がけ、営業している司法書士事務所です。

 以前、「司法書士は難関資格か」という文章を書きましたが、今回はその第2弾です。

 そもそも、なぜこのような内容の文章を書こうと思ったかというと、理由は二つあります。
 一つは、ある人が私に、「司法書士試験は司法試験より難しい」などという私からすれば非常にとんちんかんなことを言ってきたこと、もうひとつは、司法書士試験が現実以上に難関視され、それを理由に目指すのを避けてしまう人がいたらとても残念だと思ったからです。

 私は、司法書士試験は、難関資格ではあるが、誰にでも目指せるものであり、また、誰でも合格可能なものであると思っています。
[ 2022/10/24 10:13 ] 司法書士を目指す皆さんへ | TB(-) | CM(0)

成年後見とインフルエンザワクチンについて-「接種を希望しない方へのい不承諾書返送のお願い」

 調布市西つつじヶ丘(京王線つつじヶ丘駅徒歩2分)のこうご司法書士事務所の司法書士の向後です。
 
 私が主に行なっている仕事の代表的なものの一つに、成年後見があります。
 この成年後見は、自力でお金の管理ができなかったり、手伝ってくれる親族が身近にいない方々の財産管理や身上監護を行なう仕事になります。

 この成年後見では、「医療同意」ということが問題になる場面が出てきます。
 手術の同意や延命の同意などのことですが、建前上は、後見人には医療同意権(同意する義務)はないとされていますが、現場では、医療同意を求められることが少なくないので、その狭間で、後見人が悩まされるという事態が生じているのです。

 医療同意については、考えれば考えるほど難しく、究極的には、本人になされた、インフォームドコンセント(十分な説明に基づく同意)がなされない限り、たとえ家族の同意であっても、その同意に意味があるのかという問題に行き着くと思うのです。
 また、医療同意といっても、命に関わる医療行為についての同意と、命には関わらない骨折を治す手術等への同意、副反応の可能性はあるものの手術等に比べれば遙かにリスクの低いワクチン接種への同意など、様々なものがあり、これらの違いを無視して、一律に考えるのがよいのかという問題もあります。

 ここでは、そうした問題には深入りせず、インフルエンザワクチン接種への同意について考えてみたいと思います。
[ 2022/10/21 10:33 ] 成年後見制度について考える | TB(-) | CM(0)
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相続・後見・登記・債務整理など、調布、三鷹、武蔵野を中心に、多摩地区、東京近郊、そして全国からのご依頼お問い合わせをお待ちしております。

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東京都調布市西つつじヶ丘3-26-7
アーバンフラッツMA202
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